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複合環境試験

複合環境試験とは

部材や部品、製品に対して、温湿度の変化に加え、振動が加わった場合の耐性を評価する試験です。自動車・航空機・鉄道関連の部品や、産業機器では温湿度の変化と振動に同時にさらされることが多く、温湿度変化と振動を同時に受けた場合の耐性を評価し、部品や製品の耐久性や安全性保証するため複合環境試験は欠かせない試験です。

小型の部品や製品から大型の部品や製品までさまざまなサイズのものに対して試験が行われているのも特徴です。複合環境試験は、JISやMILを中心とした多くの規格で基準が定められています。

複合環境試験の試験事例

車載オーディオ機器の複合環境試験

引用元:エスペック・技術レポート(https://www.test-navi.com/jp/aero/pdf/j_18.pdf)

  • 試験目的:寒冷地のスキー場などに駐車中の車で暖房を使用する際に、急激な温度変化を受ける車載オーディオについて、発車後の振動も考慮して、温湿度変化と振動を同時に受けた場合の耐性を評価するため。
  • 対象品:車載オーディオ機器
  • 試験条件:【振動条件】加速度:3G、掃引周波数:15~60Hz
    【温度変化】20℃⇒-40℃・2h振動試験⇒85℃・2h振動試験⇒-40℃・2h振動試験

エアーバッグセンサー付アッセンブリユニットの複合環境試験

  • 試験目的:エアーバッグセンサー付アッセンブリユニットの信頼性を確認するため。
  • 対象品:エアーバッグセンサー付アッセンブリユニット
  • 試験条件:【対象品取付方法】サイコロ型冶具:300mm角
    【振動パターン】10~25Hz:4.4G、25~100Hz:2.2G、100~200Hz:0.5G、掃引往復18分にて20サイクル
    【温度変化】常温⇒-107℃・6h振動試験⇒-40℃・6h振動試験

環境試験はトータルで対応できる会社へ

環境に対する部品や部材、装置などへの耐性はさまざまな角度から評価する必要があるので、環境試験も一つの対象品に対して、さまざまな種類の試験を実施しなければなりません。よって、受託試験をお願いする際は、対応幅が広い会社へお願いしましょう。当サイトでおすすめする振動試験受託サービス業者2社の対応範囲を掲載しますので、ぜひ参考にしてください。