振動試験ガイドサイト 振験ぶっく » 振動試験と一緒に対応 さまざまな環境試験 » 耐水試験

耐水試験

耐水試験とは?

製品が、どれくらいの水圧に耐えられるか調べる試験です。水圧に対する耐性を耐水性といいます。耐水試験は、製品の耐水性を調べる試験といってもよいでしょう。例えば、アウトドア用衣類の片面から水圧を加えて、どの程度で水が染み出すか調べるなどが考えられます。反対側から水が染み出したときの圧力を調べることで、その製品が耐えられる水圧を評価できます。いわゆる防水性(耐水性と撥水性の総称)などを調べたいときに適している試験です。

サービス提供会社によっては、電子部品などを対象に耐水試験を実施しているところもあります。この場合の主な目的は、製品の外部から水圧(風雨など)を加えて耐水性・防水性・排水性などを調べることです。具体的には、風雨を間接的に受ける部品に対して行われる散水試験、風雨を直接受ける部品などに対して行われる噴水試験、水に浸かることが想定される部品に対して行われる浸水試験などがあります。実際に行える試験は、サービス提供会社により異なります。

耐水試験の試験事例

レインウェアに対する耐水試験

  • 試験目的:試験サンプルに、昇圧速度60cm/minまたは10cm/minで水圧をかけて製品の耐水性を評価すること。
  • 試験対象:薄手のレインウェア
  • 試験結果:耐水度 635mm
    試験方法:低水圧法(JIS L 1092 A法)

スキーウェアウェアに対する耐水試験

  • 試験目的:試験サンプルに、昇圧速度100kPa/minで水圧をかけて製品の耐水性を評価すること。
  • 試験対象:スキーウェア
  • 試験結果:耐水度 初期475kPa・洗濯後360kPa
    試験方法:高水圧法(JIS L 1092 B法)
    ※1kPa=101.972mm。475kPaは約48437mmに相当。

傘生地の耐水試験

  • 試験目的:試験機にセットした試験サンプルに水圧をかけて、水滴が漏れたポイントを確認し耐水性を調べること。
  • 試験対象:雨傘・晴雨兼用雨傘・晴雨兼用日傘
  • 試験結果:雨傘・晴雨兼用雨傘 250mm以上・晴雨兼用日傘150mm以上
    試験方法:JIS L 1092の7.1

部品に対する散水試験

  • 試験目的:風雨などを間接的に受けると想定される部品の機能を調べること。
  • 試験対象:記載なし
  • 試験結果:記載なし
    試験方法:散水試験
    散水口ローゲージ圧力:98kPa
    距離:1300mm
    回転台:6回転/分
    試験時間:10分

部品に対する浸水試験

  • 試験目的:水に浸かることが想定される部品の機能を調べること。
  • 試験対象:記載なし
  • 試験結果:記載なし
    試験方法:浸水試験
    外装(筐体)の状態:浸水
    位置:外装の最も高い面が水面より150mm下、最も低い面が水面1mより深い位置
    試験時間:30分間

環境試験はトータルで対応できる会社へ

環境に対する部品や部材、装置などへの耐性はさまざまな角度から評価する必要があるので、環境試験も一つの対象品に対して、さまざまな種類の試験を実施しなければなりません。よって、受託試験をお願いする際は、対応幅が広い会社へお願いしましょう。当サイトでおすすめする振動試験受託サービス業者2社の対応範囲を掲載しますので、ぜひ参考にしてください。