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鷺宮製作所の振動試験機

引用元:鷺宮製作所 公式HP
https://www.saginomiya.co.jp/

鷺宮製作所の振動試験機の仕様・特徴

鷺宮製作所は振動試験機のバリエーションだけでも11シリーズをラインナップしています。上下振動や水平振動などの特化型機種や多軸振動や自由度振動ができる多機能型機種も取りそろえ、さらには地震シミュレーションに特化した試験機まで揃えています。

上下振動試験機AVH101

上下方向の振動試験に特化したコンパクト機種

振動試験機
画像引用元:鷺宮製作所https://www.saginomiya.co.jp/dynamic/shindou/shindou01.html
  • 振動数範囲:5~100Hz
  • 最大加振力:±70kN
  • 最大加速度:68.6m/s2 at 400kg Mass
  • 最大速度:1.0m/s
  • 最大変位:±30mm
  • 振動板:1m×1m

装置の名称からもわかるように、上下方向の振動試験に特化した装置。
振動板のサイズが1m四方と比較的コンパクトなので、小さめの試験体を手軽に試験するといった用途で導入しやすいといえるでしょう

複合環境三次元振動試験機GVH143

温度・湿度設定と三次元振動試験をセットでできる

振動試験機
画像引用元:鷺宮製作所 https://www.saginomiya.co.jp/dynamic/shindou/shindou07.html
  • 振動数範囲:0.1~50Hz
  • 最大加速度:±15m/s2 at 1.5ton Mass
  • 最大速度:X,Y,Z±100cm/s
  • 最大変位:X,Y,Z±50mm
  • 振動板:1.2m×1.2m
  • 最大搭載重量:1500kg
  • 槽内温度:-30℃〜+60℃
  • 槽内湿度:30%〜85%

GVHシリーズは複合環境での振動試験を可能とする製品ラインナップで、GVH143は温度・湿度といった空間環境の設定と三次元の振動試験とを組み合わせて実施することができます。用途例は、野菜などの流通経路における影響調査などが挙げられます

高周波振動試験機BVH101

VSH形超高速サーボ弁を採用、5~500Hzに対応

振動試験機
画像引用元:鷺宮製作所 https://www.saginomiya.co.jp/dynamic/shindou/shindou02.html
  • 振動数範囲:5~500Hz
  • 最大加振力:±20kN
  • 最大加速度:245m/s2 at 40kg Mass
  • 最大速度:±200cm/s
  • 最大変位:±20mm

VSH形超高速サーボ弁を採用することによって高周波振動試験を可能とした振動試験機。500Hzまでの振動数に対応、卓上に設置して操作できる筐体サイズに仕上げられています

各種試験装置と自動制御機器を研究開発するメーカー鷺宮製作所。

鷺宮製作所をはじめ、日本国内で振動試験機を開発しているメーカーは得意分野や用途別などの違いはあるものの、振動試験機としてのベーシックな性能で大きな差があるとはいえないのが実状。 導入企業としては、単なるスペック比較ではなく、予算やスペースなどを含めてメーカーからの提案内容を比べるべきで、当サイトでは日本の振動試験機を代表する2社を紹介しています。

鷺宮製作所の特徴

試験装置の製品バリエーションが多種多様

試験装置のラインナップは振動試験だけでなく、材料試験や疲労試験の各装置もありますし、自動車用や土木・建築用、航空・鉄道用といったジャンル別の各試験装置も複数製品バリエーションがあります。加えて、電気サーボ試験装置は疲労や耐久などの試験ができます。

自動制御機器メーカーであり多様なジャンルに対応

1940年創設のベローズ研究所からスタートした鷺宮製作所は、自動制御機器メーカーに区分されます。試験装置を手掛けるようになったのも1964年と古く、納入先企業のジャンルも冷凍冷蔵から電力プラントや自動車関連、医療機器、半導体製造装置と多岐にわたっています。

グループとして国内外の多様なネットワークを持つ

鷺宮製作所はサギノミヤグループとして国内外に様々な企業や拠点をネットワークしています。国内のグループ企業だけでも7社あり、冷凍・冷蔵・空調関連機器のトータルソリューション企業などを展開。海外は8拠点、アジアをはじめアメリカやヨーロッパなどに進出しています。

鷺宮製作所の事業

鷺宮製作所は、自動制御機器と試験装置の分野で、世界中の産業に貢献しています。高品質な製品を提供し、さまざまな分野でその技術が評価されています。

自動制御機器事業

鷺宮製作所は、温度、湿度、圧力、流量をコントロールする自動制御機器を幅広く提供しており、これらの製品は快適な環境の実現や省エネルギーに寄与しています。多様なニーズに対応する製品ラインアップを揃え、海外でも利用されています。

高い制御技術を持つ

1940年に「ベローズ研究所」として設立された鷺宮製作所は、自動制御機器分野で80年以上事業を継続しています。温度制御、湿度制御、圧力制御、流量制御など、各分野で数多くの製品を開発し、信頼性の高い製品を提供してきました。その技術力を誇り、研究開発に力を入れ続けているそうです。

その成果として、豊富な製品ラインアップを持ち、顧客の多様なニーズに対応しています。これにより、鷺宮製作所の製品は多くの産業で活躍しており、その信頼性と品質はグローバル市場でも認知されています。130ヵ国以上の国々で展開されるSAGINOMIYAブランドは、厳格な国際規格をクリアし、多くの市場で選ばれる存在となっています(2024年8月28年時点の情報)。

家庭・オフィスの制御機器

鷺宮製作所の制御機器は、家庭やオフィスで使用されるエアコン、冷蔵庫、給湯器などに搭載されています。これらの機器は、温度管理や冷暖切替など、快適な生活環境を提供するために重要な役割を果たしています。

地球温暖化対策として注目されるヒートポンプ式給湯器で採用されているのは、寒冷地でも安定した温水供給を可能にする電子膨張弁や圧力センサなどです。オフィスビルでは、各部屋の温度設定に応じて効率的に運転する空調装置が採用されていますが、これも鷺宮製作所の圧力センサや調整弁などの制御機器によって実現されています。家庭やオフィスでの快適性と省エネルギーが両立されています。

工場・商業施設の制御機器

鷺宮製作所の製品は、ショッピングセンター、ホテル、イベントホールなど、多様な商業施設や工場で使用されています。これらの施設では、空調や冷却システムが重要であり、効率的かつ安全な運転を支えるために、鷺宮製作所の制御機器が欠かせません。

製造装置を安定して稼働させるためには、過熱を防ぐチラーが必要です。チラーには圧力スイッチ、センサ、電磁弁、膨張弁などが使用され、装置の信頼性を保っています。また、食品工場では、製品の品質を維持するために厳密な温度管理が必要であり、鷺宮製作所の膨張弁や温度スイッチ、コントローラが正確な温度制御を可能にしています。

試験装置事業

鷺宮製作所の「DYNAMIC SERVO」は、油圧、空圧、サーボモータ、リニアモータなどの特性を活かした試験装置で、開発スピードと効率を向上させます。この装置は、自動車、建築、食品、航空宇宙など、さまざまな産業分野で利用されており、高い精度と信頼性を誇ります。

デジタルツイン技術の活用により、複雑な試験条件にも対応できる柔軟性を持ち、教育・研究機関でも広く利用されています。

鷺宮製作所の会社情報

社名 鷺宮製作所
本社所在地 東京都新宿区大久保3-8-2 新宿ガーデンタワー22F
営業時間 公式HPに記載なし
電話番号 03-6205-9101
URL https://www.saginomiya.co.jp/