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振動試験を委託する流れ

振動試験は製品の耐久性や安全性を確認するための重要なプロセスです。専門的な知識と設備が必要なため、外部の試験機関に委託するケースも多いでしょう。ここでは、振動試験をスムーズに委託するための基本的な流れと、注意点についてご紹介します。

振動試験を委託する流れとは?

振動試験を委託する流れは、以下の手順で行います。

  1. サービスの選定・問い合わせ
  2. 計画・見積もり
  3. 契約・日程の確認
  4. 試験の実施・報告

サービスの選定・問い合わせ

まず、実施したい振動試験の内容に適した試験機関を選定する必要があります。インターネットで情報収集したり、業界の展示会などで情報を得たりするのが良いでしょう。選定後、試験内容や条件を確認するために問い合わせを行います。

計画・見積もり

必要な試験内容、製品の特性、希望するスケジュールなどを伝え、具体的な試験計画と見積もりを依頼します。見積もりには試験費用のほか、サンプル輸送費や追加テストに伴う費用が含まれる場合があるため、詳細をしっかり確認しましょう。

契約・日程の確認

見積もりと試験計画に問題がなければ、正式な契約を結びます。その際、試験の日程、納期、データの提供方法、非公開合意など、重要事項を確認しましょう。

試験の実施・報告

契約に基づき、試験機関が振動試験を実施します。試験終了後、結果報告書が提供されます。報告書には試験方法、実施条件、試験結果、結果の分析や考察が含まれていることが一般的です。報告書を基に、製品の改善点や次のプランを検討します。

振動試験を委託する際の注意点

振動試験を委託する際は、以下の注意点を押さえておきましょう。

  • ・振動試験機が適切であるか
  • ・試験の立ち会いは可能か
  • ・納期の確認
  • ・期間・遠方での対応の可否
  • ・事前準備が必要か

振動試験機が適切であるか

振動試験機は多種多様です。委託先が保有する振動試験機が、自社の製品に対する試験条件を満たしているか、確認が必要です。必要に応じて、試験機のメンテナンス状況や校正証明も確認しましょう。

試験の立ち会いは可能か

重要な試験や初めての試験では、立ち会いを希望することもあるでしょう。その際、事前に試験機関との間で立ち会いの可否や条件を確認し、必要な手配を行います。

納期の確認

納期は製品開発スケジュールに直結します。試験機関との契約時に納期をはっきりと確認し、契約書に明記しておくことが重要です。また、予期せぬ遅延が生じた場合の対応策や連絡体制についても、前もって確認しておきましょう。

期間・遠方での対応の可否

長期間にわたる試験や、遠方の施設での試験実施が必要な場合、試験機関がそのような条件に対応可能か確認する必要があります。また、遠方での試験の場合、通信手段や現地でのサポート体制、緊急時の対応など、細かい部分の確認も欠かせません。

事前準備が必要か

試験開始前に試験品の準備や必要な書類、データの提供が求められることがあるかもしれません。どのような準備が必要か、期限はいつか、不備があった場合の連絡方法など、事前にしっかりと確認し計画的に準備を進めることが大切です。

振動試験の受託サービスもチェック

振動試験の委託は、製品の品質と信頼性を確かめる大切な手段です。試験を成功させるためには、適切な試験機関を見つけることから始まります。試験機関の能力や、使用する振動試験機の条件、納期の管理など、注意点を確認しながら自社のニーズに合った受託サービスを選びましょう。

当サイトでは振動試験受託サービスを紹介しているため、ぜひ参考にしてください。