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携帯電話・ポータブル機器関連業界の振動試験事例

携帯電話・ポータブル機器関連業界においても、振動試験は欠かすことができません。振動試験は、設計上の隠れたウィークポイントを見つけるのに役立ちます。この記事では、携帯電話・ポータブル機器関連業界で振動試験が重要な理由と、振動試験事例を紹介しています。

携帯電話などのポータブル機器で振動試験が重要な理由

携帯電話は、カバンの中で動いたり床に落とされたりすることに耐えられる強さが必要です。これらの日常的なアクシデントに対応できない場合、メーカーにとっては保証コストが増加してしまいます。その結果、ブランドの力は劣化し、顧客離れにもつながってしまうのです。顧客が携帯電話を購入して受け取るまでに、製品に損傷がなく完全に機能することを保証するためにも、製品が工場から目的地までの運搬に耐えられなければなりません。

携帯電話などの振動試験は、水晶振動子のスプリアス計測が行われます。水晶を発振させる電力を用いる発振回路を用いて試験を実施し、水晶が発振しない、水晶が破損するなどの不具合が生じると、適正ではないと言うことになります。水晶振動子には主振動以外にも高調波振動や別の振動に起因するスプリアスが存在します。意図しない周波数で発振することを、スプリアス発振と呼びます。

ポータブル製品の振動試験事例

  • 試験目的:人に押されて移動する台車に取り付ける電子機器の耐振性を確認するための試験仕様を開発。試供品2種類を試験する。
  • 対象品:デジタルカメラ
  • 試験条件:なめらかなコンクリートと粗いコンクリートは、塀端部試験として統一。平坦部試験及び段差部試験は、ともにランダム振動試験とする。最大ピーク値は、各軸方向の試験最大ピーク値測定で得られた最大値に合わせた。

携帯電話の振動試験事例

  • 対象品:携帯電話
  • 試験内容:振動3時間(3方向各1時間/20~2,000Hz)の振動試験を実施。

振動試験に関する詳しい情報は直接お問い合わせください。

自社テストセンターへ導入?それとも受託試験?

携帯電話に振動試験は必須であることが分かります。自社テストセンターの振動試験を導入することもできますが、導入にはコストがかかるうえに、試験するための知識や技術が必要です。そのためには試験担当者の育成も行わなければなりません。

自社で行うコストを考えると、受託試験を行うのがおすすめです。当サイトでは振動試験受託サービスを行っている会社を紹介していますのでチェックしてみてください。