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塵埃、耐塵試験

塵埃, 耐塵試験とは

引用元:試験・分析.com(https://lab.atengineer.com/shiken/cls01301.html)

塵埃、耐塵試験は、自動車部品や電子部品、各種ユニットなどの塵埃に対する耐塵性能を評価するために行われる試験です。自動車部品や電子部品を塵埃にさらし、塵埃に対しての性能低下に耐える性質、耐塵性を確認します。

自動車においてはエンジンルームが最も塵埃環境が厳しい場所であるとされており、塵埃の多い環境においても部品が正常に機能するかどうかを確かめるために、重要な試験です。

試験ダストはJIS Z8901で以下の通りに定められています。

  • 1種・2種・3種(けい砂)
  • 4種・9種(タルク)
  • 5種・10種(フライアッシュ)
  • 6種(普通ボルトランドセメント)
  • 7種・8種・11種(関東ローム)
  • 12種(カーボンブラック)
  • 15種(混合ダスト)

また塵埃、耐塵試験には大きく分けて2つの種類があります。どちらが適しているかを見極めて試験を行う必要があります。

  • ・気流試験
    送風機からのエアーで塵埃を製品に吹き付けます。塵埃は8種と定められています。
  • ・浮遊試験
    塵埃を床面に置き、エアーを吹き付けて塵埃が試験槽内に均一になるように拡散させます。自然と同じような環境で製品に降り積もらせて結果をチェックします。
    試験で使用するダストはJIS Z8901 で定められており、8種(関東ローム)または、6種(ポルトランドセメント)などです。

塵埃、耐塵試験の試験事例

粉塵温度試験

  • 試験目的:粉塵が付着してもきちんと放熱できるか、ランプに異常が発生しないかを確かめるため
  • 対象品:ランプ
  • 使用粉体:小麦粉
  • 試験施設:某公的試験機関  試験設備:恒温室
  • 槽内寸:W4,000×H2200×D3000 (mm)   入力電圧:200V 50Hz/余熱時間:60分  測定時間:2時間/環境温度:50℃
  • 上部より小麦粉をLEDのヒートシンクから振りかけ、積もらせて異常が発生しないかを確認する

・測定結果

  • 電源部分:問題なし
  • 放熱部分:問題なし
  • LED部分:問題なし

浮遊粉塵試験

  • 試験目的:自動車部品の防塵及び耐塵の確認に対応するため
  • 対象品:自動車部品
  • サイズ:W1000mm x H1000mm x D1000mm
  • 試験紛体:関東ローム
  • 空気圧でダストが試験槽内に均一になるように撹拌し、その後指定された時間休止するところまでを1サイクルとします。その後何度か繰り返します。

環境試験はトータルで対応できる会社へ

環境に対する部品や部材、装置などへの耐性はさまざまな角度から評価する必要があるので、環境試験も一つの対象品に対して、さまざまな種類の試験を実施しなければなりません。よって、受託試験をお願いする際は、対応幅が広い会社へお願いしましょう。当サイトでおすすめする振動試験受託サービス業者2社の対応範囲を掲載しますので、ぜひ参考にしてください。