振動試験機の運用ではメンテナンスや修理が必要となります。このページでは振動試験機のメンテナンス・修理の内容と、業者にメンテナンスを依頼する方法についてまとめました。
振動試験機のメンテナンス・修理では、振動試験機が正常に稼働し、計測しているかを判断するための故障診断が行われます。故障は連続で稼働しているときに発生しがちなものですが、駆動部分が故障することが多いため、定期的な点検や故障診断によって劣化具合を確認しておくことが重要です。
点検・調整はより良い状態で振動試験機を稼働させるために欠かせないメンテナンスです。振動試験機の部品は定期的に調整が必要であり、その部品に適した状態が維持されていると良い結果が得られやすくなります。
振動試験機が故障すると試験が止まってしまい、長期間にわたり使えなくなることも珍しくありません。故障を防ぐためには点検・調整が必要です。
点検と調整により必要と判断されれば、修理や部品交換が行われることもあります。振動試験機に使われている部品の中には、消耗品もあるものです。たとえば支持機構は試験を重ねることで摩耗するため、定期的に部品の交換が必要となります。
ボルトのネジ山つぶれや締め具合などを調査し、適した状態へと調整するために部品が交換されます。 また故障診断によって故障だと判断された場合は、振動試験機の復旧作業を実施するのもメンテナンス・修理業務の一環です。業者によっては引取修理サービス・出張修理サービスなど、多数の修理方法に対応していることもあります。
校正とは振動試験機が正しく稼働しているか、客観的測定によって判断するメンテナンスです。校正作業で正確であると認定された振動試験機には、校正済みラベルが貼付されることもあります。
振動試験機は部品や治具の状態によって、正確な計測結果が得られなくなることも少なくありません。そのため校正作業は定期メンテナンスにおいて重要なポイントとなります。
振動試験機のメンテナンス・修理を業者に依頼するには、使用している振動試験機を購入した業者の公式サイトにある「お問い合わせ」や「メールフォーム」から、依頼内容を送付するのが一般的な方法です。故障しているなら現在の状況を、メンテナンスを依頼したいなら依頼したい業務内容を記載し、メーカーに連絡をしてください。
振動試験機で正確な検査結果を得るには、定期的なメンテナンスが必要です。もちろん故障してしまった場合は修理が必要となります。振動試験機のメンテナンス・修理にはさまざまな項目がありますが、業者に依頼するにはまず、振動試験機を購入したメーカーに連絡を取ってみてください。
何らかの返答が返ってくるはずです。 振動試験機のメンテナンス・修理の内容でも解説したように、振動試験受託サービスでも実施される「校正」は非常に重要なメンテナンスのひとつとなります。
校正試験については下記のページでの詳しく解説していますので、メンテナンスを検討されている方はぜひ参考にしてください。