振動試験機のパーツのひとつであるのが「制御ソフト」です。振動試験における制御ソフトの役割は、試験をより効率的に進めることと言えます。振動試験機の基礎知識を学びたいと考えているならぜひ参考にしてください。
振動試験機の制御ソフトとは、自動制御による制御データ計算や、油圧シリンダーを制御するためのものです。中にはモニタリングやデータ記録を行えるものもあり、振動試験機での試験をより実施しやすくするために役立ちます。
振動試験システムにおける振動コントローラの制御は、制御ソフトによって行われます。制御ソフトは周波数や振り幅、時間などの試験条件を設定するために用いられ、制御コントローラとの相互依存によって稼働するものです。そのため振動コントローラと制御ソフトはひとつのユニットであると考えてください。
まずご紹介するのは、512チャンネルものサポートを行える制御ソフトです。128チャンネルは制御やノッチングに使用可能であり、残ったチャンネルはモニタリングやデータを記録するために使用できます。パソコンとの接続も難しくなく、高精度の振動試験装置の制御が可能な製品です。
続いては振動加速度データを試験機に入力できるタイプの制御ソフトの事例をご紹介します。こちらの制御ソフトは制御データを計算した上で、振動試験機にデータを入力します。また振動試験機連動の油圧シリンダーを制御する機能も備わっていて、自動制御型の振動試験機を求めている方にも適した制御ソフトです。
最後は特定のパソコンだけでなく、さまざまなパソコンで制御を行えるソフトのご紹介です。一般的に制御ソフトは振動コントローラと依存し合い、制御ソフトは特定のパソコンにインストールされたライセンスでしか使えません。振動コントローラを交換する場合はパソコンも同時に買い替えなければなりませんでした。
しかしパソコンではなく振動コントローラにライセンスキーが搭載されているタイプでは、振動コントローラとパソコンを同時に交換する必要はありません。どちらかが故障したとしても両方を交換する必要はないため、コスト・手間の両方の負担を軽減できます。
振動試験機の制御ソフトには、自動制御のデータを計算して振動試験機にわたしたり、記録したりとさまざまな役割を果たします。ソフトによって搭載されている機能は違いますが、用途にあったものを選べば自社での振動試験がより効率的になるはずです。
当サイトでは振動試験の基礎を学びたい場合に役立つ、振動試験機の構造についての情報も掲載しています。振動試験受託サービスの利用を検討している際にも役に立ちますので、ぜひ参考にして基礎知識を学んでください。