株式会社島津製作所では「EHVシリーズ」という振動試験機を取り扱っていて、構造物や輸送機といったものの振動試験に活用できます。調査時点で取り扱いがあるのは、この1シリーズのみのようです。(2022年6月25日時点)
パワフルな加振力が特徴
EHVシリーズは、振動試験機にできるだけパワフルさを求めている方におすすめの製品です。油圧方式を採用することにより、大きな加振力を搭載しました。また、振動試験機を導入するにあたり、ノイズが気になるといった方もいるのではないでしょうか。EHVシリーズは、静圧軸受を全面的に採用することにより、ノイズを抑えました。
周波数特性を改善するため、アクチュエータの前後の差圧フィードバック方式を採用している製品です。これにより、制御系を安定させることにも繋がっています。1軸(水平、垂直)のほかに2軸(水平/垂直)振動台もあります。実際の地震波形などによるシミュレーター試験にも対応可能です。
専門的にEHVシリーズを取り扱っている株式会社島津製作所。株式会社島津製作所を選択する際には、メーカーをよく比較することが重要です。ですが、株式会社島津製作所をはじめとした日本国内で振動試験機を開発しているメーカーは、スペック面でそれほど大きな差があるとはいえません。
導入する際に注目したいのは、スペックの差よりも、予算やスペースなども考慮した上でメーカーからどういった機種選定の提案が受けられるかです。当サイトでは、日本の振動試験機業界で特に注目したい2社について紹介しています。
株式会社島津製作所は、東京支社のほか、関西、札幌、東北、郡山、つくば、北関東、横浜、静岡、名古屋、京都、神戸、岡山、四国、広島、九州に支店・営業所を構えています。
それぞれ担当地区が設定されているので、自社の場合はどの支店・営業所に相談すれば良いのか確認した上で問い合わせてみてください。日本全国に38の拠点があり、約700名の経験豊富なフィールドエンジニアがいるとのことです。(※)
株式会社島津製作所では、振動試験機の他にもさまざまな製品を取り扱っています。例えば、ガスクロマトグラフや、分光分析、元素分析、表面組成分析などに関するものです。他にも、天びんやカラム・消耗品など多くの製品があるので、振動試験機のほかに気になる製品があればまとめて相談してみるのがおすすめです。産業、医療、学術研究の分野に幅広く対応しています。
「科学技術で社会に貢献する」を社是としている会社です。SDGsにも積極的に取り組んでいます。人の健康と安心・安全な社会、産業の発展を目指し、さまざまな取り組みを行っています。
例えば、薬物乱用の防止や治療に関する支援、文化財保存のための成分分析・内部観察などを行ってきました。サステナビリティな取り組みに力を入れており、環境活動を積極的に行っている会社です。
ガラス繊維の巻き取りを効率化する「ガラスワインダ」は、メンテナンス性と堅牢な設計を兼ね備えた製品です。スピンドル部のシンプルな構造により、定期的な簡易メンテナンスで長期間にわたって安定稼働が可能です。また、ベルトを使用しないため、運転中のベルト切断による予期せぬ停止のリスクがありません。
この装置は高速回転が可能で、低振動で安定した動作を実現します。これにより、あらゆる種類のガラス繊維の高品質な生産が可能となっています。また、制御盤の設置においても柔軟性があり、一体型や機械後部への別置きなど、ユーザーのニーズに合わせた対応が可能です。制御盤一体型では、ノイズによる誤作動を防ぎつつ配線コストを削減できるため、投資効率の向上が期待されます。
さらに、タッチパネル操作により、各種言語に対応した設定やモニタリングが可能で、使い勝手も優れています。英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語など、多言語対応により、グローバルな現場でも安心して使用できるでしょう。また、アフターサービスも充実しており、不測の事態が発生した際には迅速に技術者が派遣されるため、トラブルにも素早く対応できます。
島津製作所の液送ポンプは、石油化学や重合プラントにおいて活躍しています。1919年から続く歯車ポンプの技術により、さまざまなプラントで採用され、幅広い流体移送の用途に対応しています。
長い歴史を持つこの製品は、特に石油化学や繊維産業の発展に寄与してきました。その堅実な設計と長寿命の耐久性により、信頼性の高い性能を発揮し、幅広い産業で使用されています。
このアクチュエータは、減速機やクラッチ、オイルバス、スイッチ機構が不要なため、従来の製品よりも簡素化されており、メンテナンス性に優れています。
さらに、この新しいアクチュエータは高頻度、高精度、高速での動作が求められる制御システムに最適です。また、長寿命を実現しており、過酷な使用環境下でも安定した性能を提供します。
高速スパッタ装置は、島津製作所が提供する高速成膜技術を持った製品です。ハイパワーなスパッタ手法により、短時間での成膜が可能であり、自動化プロセスにおいても効果を発揮します。
さらに、省エネ設計が特徴であり、大型バッチ蒸着装置と比較して待機電力が少なく、エネルギーコストの削減にもつながります。
島津製作所の磁気探知器シリーズは、鉄やニッケルなどの強磁性体や、電流が流れる物体を高感度で探知する装置です。MB100および101形は、探知器とケーブルが耐水圧構造であり、管制器も防水設計です。
また、MB120形は検知器と管制器が一体化されており、耐水圧構造を持ち、より一層使い勝手が向上しています。さらに、MB112H形は陸上での確認探査用に設計され、軽量かつ高性能なモデルです。この製品は、土砂や水、氷雪、非磁性金属の中に埋もれた目標物も正確に探知できます。
MB150・MB150Sは、直交3方向の磁界を同時計測できる磁気センサです。このセンサは±60,000nTという広範囲な測定が可能で、0.3nTの高分解能を誇ります。
また、測定値をデジタル出力する機能があり、付属のソフトウェアを使用することで、測定データの波形表示や保存、csvファイルの作成も簡単に行えます。小型・軽量で持ち運びやすく、様々な現場での使用に適しています。
MB162は、地磁気や磁気測定に特化した三軸磁力計です。0.1nT/日の高安定度と0.3nT/℃という極微小な温度ドリフトを特徴とし、高い精度で測定が可能です。
また、一定磁界中の微小磁界変化を補償回路で打ち消しながら測定するため、非常に正確な結果が得られます。アナログおよびデジタル出力を備え、1秒から60秒までのデータ平均値を表示することも可能です。
方位調整のための発音体が内蔵されており、磁界の変化に応じて音が変化するため、調整作業が容易に行えます。これにより、精度の高い地磁気測定が可能です。
「AGX-V2シリーズ」は、島津製作所の技術が集結した材料試験装置です。このシリーズは、高度な制御技術を用いて、非常に細かい材料特性の変化を見逃さない精密な試験を実現します。特に注目すべきは、超高速データサンプリング(10kHz)により、材料が破断する瞬間の微小な変化をも捉えられる点です。これは、従来の試験装置では難しかった細やかなデータ収集を可能にしており、研究者にとって大きな助けとなることでしょう。
さらに、AGX-V2はオートチューニング機能も強化されており、ひずみ速度の制御も非常に精度良く行えます。ロードセルの交換頻度が低減され、試験の効率化とコスト削減が実現しています。これにより、幅広い試験条件に対応しつつ、信頼性の高い結果を得ることができます。
AGS-Xシリーズは、使いやすさと安全性を兼ね備えた試験装置です。特に装置の前面に設けられた「マルチテーブル」が試験を効率化します。広い作業スペースを持ち、試験サンプルや治具の置き場としても使えるこの設計は、日常的に多くの試験を行う現場で非常に便利です。
また、ワンタッチ操作で制限を設けられる新型のストロークリミットや飛散防止カバーなど、安全性にも配慮されています。操作パネルから試験条件を簡単に設定・実施できるため、初心者でも安心して利用できる点も大きなメリットです。
「EZ Testシリーズ」は、軽量でコンパクトな設計が特徴の材料試験装置です。この装置は机の上に置けるほどの小型サイズで、作業スペースの確保が容易です。また、低めのテーブル設計により、治具やサンプルの交換がしやすく、手軽に使えるのが魅力です。
さらに、5kNの高精度ロードセルを備え、広範囲にわたる試験力の測定精度を保証します。32種類のバリエーションからモデルを選ぶことができ、多様な試験ニーズに応えるラインナップが揃っています。加えて、省エネ性能も向上しており、環境にも配慮されています。
UH-X/FXシリーズは、コンピューター制御の油圧サーボ式万能試験機です。大型カラータッチパネルを採用し、操作性と視認性が大幅に向上。セミオートチューニング機能により、予備試験を必要とせずに高精度な応力制御・ひずみ制御が行えます。特に、ISO 6892に対応した金属引張試験を容易に行えることが、精密試験を必要とする現場での大きなメリットとなっています。
また、環境負荷を減らすために、ACサーボモータと油圧ポンプを組み合わせたハイブリッド油圧源を搭載。必要なときにだけポンプが動く仕組みで、省電力を実現しています。試験力の急激な変化も高精度に測定でき、データの信頼性がさらに高まっています。
社名 | 株式会社 島津製作所 |
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本社所在地 | 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 |
営業時間 | 公式HPに記載なし |
電話番号 | 075-823-1111 |
URL | https://www.shimadzu.co.jp/ |