電子機器はさまざまな製品の中でもとくに小型化が進んでおり、使用される用途や環境も多様化しているという現状があります。そのような現状の中では、さまざまなタイプの振動や衝撃が製品に加わることが想定されます。
よって、精密な動作を行う電子機器においては、想定されるさまざまなタイプの振動や衝撃に耐えて、正常に動作することが求められます。電子機器では、製品の安全性や性能を担保するためICEなどの規格基準を満たしていることを求められる場合も多く、このような理由から電子機器の振動や衝撃に対する試験は重要視されているのです。
電子機器分野では製品の種類が多く、小型の製品から大型の製品までさまざまで、使用環境や用途も製品によって異なります。それゆえ、要求される仕様も異なっており、それに見合った試験を行わなくてはなりません。
このような多岐にわたる製品のそれぞれに対して自社ですべての装置をそろえるのはコストがかかります。また、振動試験における高度な専門知識と広い知見をもった試験担当の技術者の育成も必要です。
よって、自社で試験設備・試験環境と技術者がそろっており、メンテナンスや導入にコストがかけられる場合はよいのですが、それが難しい場合は受託試験を行うのがおすすめです。
また、試験頻度が高い場合は自社で試験機や試験環境を準備し、試験実施したほうが低コストでできますが、試験頻度が高くない場合は受託試験を行ったほうが少ないコストで対応できます。