国際計測器の振動試験機は10種類のカテゴリーに分類されていますが、より同社の強みといえるのが電気サーボモータ式のシリーズで、7カテゴリーを占めるほど。また、自動車業界を得意とすることから、EVシフトを見越した高周波3軸振動試験対応機種にも注力しています。
4つの振動台の同期運転で大型の振動試験に対応
4つの振動台を同期運転させて、鉄道用品や原子力設備、通信設備など大きなサイズの振動試験を実施できる機種。加振周波数は低周波数から設定できるため、建築物の耐震シミュレーションといった用途でも利用されています。
2軸切替と2軸同時の振動試験に利用できる機種
電気サーボモータ式アクチュエータを搭載、2軸切替と2軸同時の振動試験に対応しています。電気サーボモータ式2軸振動試験機としては4機種ラインナップがあり、2軸切替を同時加振へのアップグレードも可能など選択肢は多様です
超低慣性ACサーボモータ搭載した省エネ型振動試験機
ACサーボモータの制御を得意とする国際計測器が自社開発した超低慣性ACサーボモータ搭載機種。3軸同時振動による高精度の試験ができることにプラスして、省エネ性能も強化されている点もセールスポイントといえます
独自ノウハウという強みを持つメーカー国際計測器。
国際計測器をはじめとした日本国内の振動試験機メーカーは、技術的な研究開発では概ね高いレベルで競い合っていることもあり、スペックで大きな差があるとはいえません。 導入企業として注視すべきは、予算やスペースも加味したメーカーからの機種選定の提案であり、当サイトでは日本の振動試験機業界でも注目度の高い2社を紹介しています。
国際計測器が振動試験機のメーカーであることは間違いないのですが、企業特性を表現する場合、自動車関連ジャンルを強みとするバランシングマシン専門メーカーといった方がいいでしょう。エンジンからタイヤまで、多種多様な計測・矯正機を手掛けています。
国際計測器の公式HPによると、ダイナミック型タイヤバランシングマシン(動釣合い試験機)は1987年に開発されたロングセラー製品で世界のトップシェアを、シャフト歪み矯正機はコストダウンを主要因として国内のトップシェアを、それぞれ獲得するほど人気があります(2022年4月調べ)。
受託振動試験サービスは3つの特徴があります。大型試験体に対応していること、高加速度試験ができること、そして3軸同時試験ができること。電気サーボモータとアクチュエータを組み合わせたデジタル式の地震シミュレーション試験も請け負っています。
国際計測器は、ISO9001の認証を取得し、品質管理を徹底しています。2008年に本社工場と第2工場で取得し、2013年には第3工場が追加登録されました。
また、2018年にはISO9001・2015に移行し、名古屋営業所と大阪営業所も登録されました。これにより、品質マネジメントシステムの強化実現や顧客満足度の向上に向けた取り組みが進められています。
銀行ATMを設置する際、基本的には設置床面にアンカー施工を行うことでATM固定します。
しかし店舗の内装変更等、利便性を向上させるために耐震シートを設置することを考案したのですが、これで地震の時に動かないのかをテストする必要が生じました。
ATMはおよそ80kg。これに対し、振動台寸法1000mm×1000mm、正弦波110kNを誇る、国際計測器製電気サーボモータ式3軸同時振動試験機を使用して正弦波ビート波(10波)2秒おき×3回、阪神淡路大震災時刻暦加速度波形(神戸気象台)の振動テストを行いました。加振実証実験において、耐震シートでは銀行ATMが動かないことを確認。これにより、アンカー施工ではなく、耐震シートにて銀行ATMの設置が可能になったことで、従来よりも内装変更等の利便性を向上させるための銀行ATMの設置が可能になりました。
自動車、家電、事務機器、デジタル機器、地震計測の5分野で事業を展開し、安全で豊かな暮らしを支えています。これらの分野で、長年培った技術とノウハウを活かし、幅広い製品とサービスを提供しています。
国際計測器の主要分野である自動車関連では、モーターやシャフト、タイヤなどのバランス計測や歪み矯正を行っています。
また、シャフト歪み矯正機はコストダウンに成功し、国内市場でも多くのシェアを獲得しているそうです。これらの技術により、自動車の性能向上と安全性確保に貢献しています。
モーターやエンジンの他、動力伝達系・走行系のバランシングマシンにも対応しているようです。
国際計測器は、家電分野でも重要な役割を果たしています。特に、モーター計測技術を活かし、静音や高性能化を実現する家電製品の品質向上に努めています。これにより、安全で快適な暮らしを支える製品を提供し続けているようです。
事務機器分野においては、高速化するオフィス機器の計測技術を提供し、信頼性の高い製品づくりをサポートしています。これにより、効率的で正確なオフィス環境の構築を支援しています。ニーズに合わせたカスタマイズについても相談可能です。
デジタル機器の普及に伴い、国際計測器は高精度の計測機器を開発・提供しています。安全で信頼性の高いデジタル機器の製造を支え、日常生活の利便性を高めています。
国際計測器は、地震計測技術を活かし、多機能地震計測装置KSGシリーズを開発しています。この装置は、地震時の正確なデータ収集と伝達に貢献し、防災システムの構築に貢献しています。
この試験機は、ISO 16842:2014に適合した2軸引張試験装置で、十字型試験片を使用して精密に材料の引張特性を評価します。特徴的なのは、国際計測器が開発したサーボモータハイドロテックシステムを用いた油圧シリンダを採用し、9種類および任意の応力比制御が可能なことです。このシステムにより、プレス成形時の材料挙動を現実に近い条件で評価することができ、高精度な材料データを取得することができます。
また、異方性降伏関数解析ソフトが標準装備されており、複雑な関数解析も容易に行えます。これにより、材料の成形シミュレーションに必要なパラメータを効率的に取得し、正確なシミュレーション結果が得られます。
国際計測器の自由落下試験機は、「JIS Z 0202 包装貨物-落下試験方法」に準拠した試験を行います。ACサーボモータを用いることで、大型貨物でも安定した試験を静かに行えるのが特徴です。また、安全性を重視し、試験後には試験台が安定して収納される設計となっています。
国際計測器のスレッド型衝撃試験機は、衝撃試験と減速型衝撃試験を1台で実施できる優れたスペース効率を誇ります。これにより、スペースを節約しながら、多様な衝撃試験に対応可能です。
この試験機は、水平衝撃を模擬して評価する装置で、現実の衝撃条件に近い形での試験が可能です。電気サーボモータによる制御で、油圧駆動源や圧縮空気を使用せずに動力源を電気だけで賄えるため、設置環境にも優れています。操作はタッチパネルで簡単に速度を設定できるため、試験の精度と使いやすさを両立しています。
電気サーボモータ式ステアリング試験機は、パワーステアリングの耐久性を評価する装置で、国際計測器独自のデジタル振動制御装置を駆使して、より実際の運用に近い状態での試験が可能です。さらに、電力消費量の削減や騒音低減など、環境に配慮した設計もされています。
この装置は、HILS(Hardware In the Loop Systems)と連携することにより、仮想試験環境と実物を組み合わせた複合試験が可能です。これにより、次世代自動車の開発において重要なシミュレーションを実験室内で実現し、複雑な評価試験にも柔軟に対応します。
電動型のシステムで、油圧を使わずエコフレンドリーな設計が特徴です。タイヤ摩耗試験では、実車試験での誤差要因を排除し、安定した繰り返し精度を実現することで、試験の効率と精度を向上させます。
この試験機は、タイヤにかかるさまざまな力を模擬し、実際の走行環境に近い条件での評価を可能にします。高速で安定したトルク負荷を実現し、次世代の自動車で求められるタイヤ性能の向上をサポートします。
社名 | 国際計測器株式会社 |
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本社所在地 | 東京都多摩市永山6-21-1 |
営業時間 | 公式HPに記載なし |
電話番号 | 042-371-4211 |
URL | http://www.kokusaikk.co.jp/ |