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国際計測器の振動試験機

引用元:国際計測器 公式HP
http://www.kokusaikk.co.jp/

国際計測器の振動機の仕様・特徴

国際計測器の振動試験機は10種類のカテゴリーに分類されていますが、より同社の強みといえるのが電気サーボモータ式のシリーズで、7カテゴリーを占めるほど。また、自動車業界を得意とすることから、EVシフトを見越した高周波3軸振動試験対応機種にも注力しています。

電気サーボモータ式 4テーブル型 大型3軸振動試験装置

4つの振動台の同期運転で大型の振動試験に対応

振動試験機
画像引用元:国際計測器公式HPhttp://www.kokusaikk.co.jp/product/tester/vibration/4table3axis.html
  • 加振周波数:DC~50Hz(200Hz)
  • 最大加速度(水平・垂直) :±2.0G・±2.0G
  • 最大速度(水平・垂直) :±100cm/s・±100cm/s
  • 最大変位(水平・垂直) :±30cm (60cmp-p)・±20cm (40cmp-p)
  • 加振方向:単軸、任意2軸、3軸(テーブル4面同期、4面位相遅延加振)
  • 最大搭載質量:40ton

4つの振動台を同期運転させて、鉄道用品や原子力設備、通信設備など大きなサイズの振動試験を実施できる機種。加振周波数は低周波数から設定できるため、建築物の耐震シミュレーションといった用途でも利用されています。

電気サーボモータ式2軸振動試験機VTS-10ES-2-100/50

2軸切替と2軸同時の振動試験に利用できる機種

振動試験機
画像引用元:国際計測器公式HP http://www.kokusaikk.co.jp/product/tester/vibration/esm-2axis.html
  • 振動数範囲:1~200Hz
  • 最大加速度:24.5m/s²
  • 最大変位(X、Z軸) :150mmp-p
  • 最大搭載質量:500kg
  • 振動台:1000mm
  • 加振軸数:水平(X軸)1軸、垂直(Z軸)1軸

電気サーボモータ式アクチュエータを搭載、2軸切替と2軸同時の振動試験に対応しています。電気サーボモータ式2軸振動試験機としては4機種ラインナップがあり、2軸切替を同時加振へのアップグレードも可能など選択肢は多様です

電気サーボモータ式3軸振動試験機VTS-10ES-3-100/50

超低慣性ACサーボモータ搭載した省エネ型振動試験機

振動試験機
画像引用元:国際計測器公式HP http://www.kokusaikk.co.jp/product/tester/vibration/esm-3axis.html
  • 振動数範囲:1~200Hz
  • 最大加速度:24.5m/s²
  • 最大変位(X、Z軸) :150mmp-p
  • 最大搭載質量:500kg
  • 振動台:1000mm
  • 加振軸数:水平(X軸)2軸、垂直(Z軸)1軸

ACサーボモータの制御を得意とする国際計測器が自社開発した超低慣性ACサーボモータ搭載機種。3軸同時振動による高精度の試験ができることにプラスして、省エネ性能も強化されている点もセールスポイントといえます

独自ノウハウという強みを持つメーカー国際計測器。

国際計測器をはじめとした日本国内の振動試験機メーカーは、技術的な研究開発では概ね高いレベルで競い合っていることもあり、スペックで大きな差があるとはいえません。 導入企業として注視すべきは、予算やスペースも加味したメーカーからの機種選定の提案であり、当サイトでは日本の振動試験機業界でも注目度の高い2社を紹介しています。

国際計測器の特徴

自動車関連を中心とするバランシングマシンメーカー

国際計測器が振動試験機のメーカーであることは間違いないのですが、企業特性を表現する場合、自動車関連ジャンルを強みとするバランシングマシン専門メーカーといった方がいいでしょう。エンジンからタイヤまで、多種多様な計測・矯正機を手掛けています。

国内外でマーケットシェアの高い製品を持っている

国際計測器の公式HPによると、ダイナミック型タイヤバランシングマシン(動釣合い試験機)は1987年に開発されたロングセラー製品で世界のトップシェアを、シャフト歪み矯正機はコストダウンを主要因として国内のトップシェアを、それぞれ獲得するほど人気があります(2022年4月調べ)。

大型試験体・高加速度・3軸同時の受託試験に対応

受託振動試験サービスは3つの特徴があります。大型試験体に対応していること、高加速度試験ができること、そして3軸同時試験ができること。電気サーボモータとアクチュエータを組み合わせたデジタル式の地震シミュレーション試験も請け負っています。

製品導入・受託試験に関する事例紹介

銀行ATM

  • 試験目的:地震発生時のATMの挙動
  • 対象品:ATM
  • 試験条件:正弦波ビート波(10波)2秒おき×3回と阪神淡路大震災時刻暦加速度波形(神戸気象台)

銀行ATMを設置する際、基本的には設置床面にアンカー施工を行うことでATM固定します。

しかし店舗の内装変更等、利便性を向上させるために耐震シートを設置することを考案したのですが、これで地震の時に動かないのかをテストする必要が生じました。

ATMはおよそ80kg。これに対し、振動台寸法1000mm×1000mm、正弦波110kNを誇る、国際計測器製電気サーボモータ式3軸同時振動試験機を使用して正弦波ビート波(10波)2秒おき×3回、阪神淡路大震災時刻暦加速度波形(神戸気象台)の振動テストを行いました。加振実証実験において、耐震シートでは銀行ATMが動かないことを確認。これにより、アンカー施工ではなく、耐震シートにて銀行ATMの設置が可能になったことで、従来よりも内装変更等の利便性を向上させるための銀行ATMの設置が可能になりました。

 

国際計測器の会社情報

社名 国際計測器株式会社
本社所在地 東京都多摩市永山6-21-1
営業時間 公式HPに記載なし
電話番号 042-371-4211
URL http://www.kokusaikk.co.jp/